教育委員会のご指名で「荒れている学校」の生徒指導主事にされた①

学級崩壊改善

4月に正しい支援を行うことで問題行動0(ゼロ)!


1.行政異動で荒れている学校の生徒指導主事に!

ある年の4月。

私は荒れているA中学校に生徒指導主事として赴任しました。

『3年に甥っ子、1年に姪っ子がいるのに・・・。』
『近い親戚がいるんだから、別の学校にしてくれればいいのに・・・。』
『甥っ子も姪っ子も親戚のおじさんが生徒指導主事ってやりにくいでしょ!』
『このことは、校長と教頭しか知らない事実だけどね!』

私は生徒指導主事とともに1年生の副主任と担任も命じられました。

『姪っ子は自分のクラスじゃなくて良かった~。(当然ですが)』
『授業も姪っ子のクラスはやらなくて良いんだ~。(1学年6クラスの学校です)』
『それでも、やりにくい事に変わりは無いけどな~。』

希望していないのに、行政異動(教育委員会からのご指名)で生徒指導困難校(荒れた学校)の生徒指導主事を拝命しました。

さらには、3年には甥っ子、1年には姪っ子がいます。

この状況では、文句が出ないわけはありません。

しかし、私はそれらを理由に生徒指導をおろそかにしない事も決めていました。

2.荒れている学校でも1年生は純粋!

荒れた学校とは言っても、新1年生は「純粋」で「無垢」な状態です。

「この子たちが3年になるときは、A中学校を良い評判でいっぱいにしよう!」
「正しい支援や指導をして、子供たちの良い部分を伸ばそう!」
「副主任として学年の先生に支援方法を伝えよう!」
「生徒指導主事として学校全体で指導方法を統一しよう!」

1年生の対応はどこの学校に行っても同じです。

4月は全ての子供たちが「心機一転、ガンバろう!」と思っている季節です。

特に、小学校を卒業し中学校という新天地に来ている新1年生の「ガンバろう!」という気持ちはとても強いものです。

私はその「ガンバリの気持ち」を素早く見つけ、その場で褒めたり、帰りの会で褒めたり、学級通信で褒めたりしていきます。

また、子供と一緒に過ごす時間が長ければ長い方が、「ガンバリの気持ち」を見つけやすくなるのは言うまでもありません。

そのため、私は春休み中に授業の準備を全て終え、子供たちが学校にいる時間のほとんどを「教室で一緒に過ごせる」ようにしていました。

3.10分前に着席して待つ新1年生!

入学式翌日。

A中学校には「8時に出席確認する」というルールがあります。

そのため、子供たちは8時には席に着き、担任はチャイムと同時に出席をとります。

その後、10分の朝読書や朝学習があり、8時15分から朝の会、8時30分から1時間目が始まります。

私は7時50分に教室に行きました。

すると、ほとんどの子が席に着いています。

A中学校は3つの小学校から子供がくるため、まだ、話す友だちがいない子もいます。

また、初めての中学校ということで緊張もあるのでしょう。

子供たちは、出席確認10分前にも関わらず、静かに座って授業の準備や読書をしていたのです。

4.ルールは「8時」のチャイム着席だからね

私は8時のチャイムと同時に子供たちが「10分前チャイム着席」を自分たちで考え実行していたことを褒めます。

「みんな、学校のルールを守ってエラすぎる!」
「このクラスはきっと良いクラスになる!」
「いや、先生が何もしていないのに良いクラスになってる!」
「スゴすぎるよ~。」
「このことは学級通信にのせてお母さんたちにも報告しなきゃ!」
「もしかしたら、お小遣いがアップするかもよ!笑」

ただ、ルールを守る上での注意点(?)も付け加えます。

「でも、10分前にチャイム着席しなくてもいいからね!」
「ルールは『8時にチャイム着席をしている』だから、2~3分前には座っていれば100点だよ!」
「もちろん、今日も100点!」
「この後の学級活動で友だちと仲良くなるための授業をやるから、新しい友だちも出来ると思うよ!」
「そうしたら、2~3分前までは友だちと楽しくおしゃべりをしてね!」

5.出歩いてしゃべるように声をかける!

私は翌日の朝も7時50分に教室にいきます。

しかし、まだまだ、緊張している子供たちのほとんどが席に着いています。

「みんな、エラいね~。」
「でも、昨日も言った通り、2~3分前に座ればいいよ!」
「10分前から黙って座っているのも怖いよ!笑」
「ハイっ!」
「出歩いて、おしゃべり、おしゃべり!」

すると、ノリの良い子が席を立ち友だちの所に行きます。

「おっ!」
「AくんとBくんは仲が良いんだね~!」
「ギリギリまでしゃべって良いからね~!」

私の声かけを聞いた他の子たちも出歩き始めます。

「みんな、仲良くしゃべっていて良いクラスだね~!」
「でも、時計は意識してね~!」
「2~3分前には座ってね~!」

6.2回の支援で「1年間チャイム着席」の注意なし!

まだまだ、入学3日目です。

子供たちは緊張感を持っています。

そのため、私が声をかけなくても時計を意識し3分前には席に着き始めます。

周りの子が席に着き始めると、おしゃべりに夢中になっていた子も周りに会わせて席に着きます。

当然ですが、8時のチャイムが鳴ったときには、全員が席に着いている状態となりました。

「完璧!」
「本当に素晴らしい!」
「2分前には全員が席に着いてる!」
「早すぎず、遅すぎず、ちょうどいい!」
「これからも、2分前着席を意識してね!」

当然、翌日も子供たちは7時57分までは、準備をしたり、おしゃべりをしたりしてノンビリ過ごし、2分前には席に着くことができていました。

この支援により、残りの1年間、私がこのクラスでチャイム着席を注意することは、ほとんど無くなったのです。

7.教室は音楽室などが最も遠い新校舎の端

新1年生が入学してから1週間が経ちました。

今日から、本格的に各教科の授業が始まります。

「今までどおり各教科の授業も2分前には準備と着席をしているんだよ!」
「先週もちゃんと出来ていたから大丈夫だと思ってるけどね!」
「あっ、そうだ!」
「理科室や音楽室、技術室などは遠いから早めに教室を出るんだよ!」
「遠いからって授業に遅れていいわけじゃないからね!」

私が担任をした1年A組は、理科室や音楽室などの特別教室がない新校舎にあります。

さらには、新校舎の4階で階段から最も遠い奥にあるのです。

そこから、最も遠い音楽室に行く場合は、階段で2階まで降り渡り廊下で旧校舎へ!

そして、旧校舎の4階にある音楽室まで階段を3つ登らなければなりません。

(音楽室は階段から最も遠い奥にあるのです。)

8.遠いからと言って遅れるのはダメ!

音楽室や理科室、技術室や家庭科室などの特別教室には、最低でも歩いて5分がかります。

そのため、授業開始の2分前に到着するには、前の授業が終わった後、スグに音楽や理科の準備をして自分たちの教室を出発しなければなりません。

それでも私は子供たちに伝えます。

「遠いけど、授業に間に合うように行くんだよ!」
「もし、前の授業が延びたりしたときも急いで行くんだよ!」
「でも、走ってケガをしたりはしないようにね!」
「もちろん、授業が延びたことは教科の先生に言うんだよ!」
「先生からも、音楽の先生や理科の先生に伝えておくからね!」

また、次のような事も伝えました

「もし、前の授業が延びて移動の途中でチャイムがなったら・・・。」
「先輩たちは授業中になるから、しゃべらないで行くんだよ!」
「もちろん、休み時間に異動しているときは、楽しくおしゃべりしながら行っていいよ!」

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