「いじめ」は無くならなかったけど味方が!
目次
1.被害者を守るために加害者に強い指導をしちゃダメ?
私は理想論者でもありますが、現実主義者でもあります。
学年主任の言うとおり「信頼関係」を作ることが大切だと思っていますし、「怒る」や「叱る」ではなく「説諭」によって、子供たちが行動を変えてくれることを望んでいます。
反面、現実主義者でもあるため、次のようなことも同時に考えています。
「子供たちと信頼関係を作るためには何をすればいい?」
「信頼関係を作るために、一緒に遊んだり、話したり、聞いたり、褒めたりが必要だ!」
「最初が肝心だから1学期にエンカウンターや人間関係スキルの授業を多くしよう!」
「元気な子は話かけてくるから、その時に趣味の話などをしよう!」
「おとなしい子はコチラから話かけて関係を作ろう!」
「クラスの全員と良い関係ができるようにガンバろう!」
また、現実主義者であるゆえ、「いじめ」や「暴力」「暴言」などの問題行動にもスグに行動を起こします。
「いじめの被害者を守る事が最優先だ!」
「悪口や無視などのいじめ行為はその場で強く注意しよう!」
「それにより、加害者との人間関係が悪くなっても仕方ない!」
「被害者が我慢をするのは間違っている!」
「加害者が暴言や暴力、無視などを我慢すればいい!」
「注意をしても変わらないのであれば、保護者や警察に相談をしよう!」
「もちろん、加害者との人間関係を再構築するための努力は続ける!」
2.最も優先すべきは被害者の人権!
私は学年主任とは違うアドバイスをします。
「最も優先すべきは被害者であるAさんの心です。」
「悪口を言うのは止められなくても注意や指導は続けよう!」
「女子3人組に注意や指導を続けることでAさんと先生の信頼関係は深まります。」
『先生は私の味方だ!』
『3人組の悪口をいつも注意してくれる!』
「もし、ここで3人組への注意を止めてしまったら、どうなると思う?」
「Aさんは先生から『見捨てられた』と思うだろうね。」
「さらに、クラスの子たちは次のように考えるんじゃないかな?」
『先生はAさんを見捨てて3人組をとった!』
『私が悪口を言われても先生は3人組を注意してくれないだろう。』
『この先生には何を言ってもダメだ!』
『それなら、3人組に嫌われないようにしなきゃ!』
『3人組に目を付けられないようにしよう。』
3.被害者を守り続けるとクラスの子が
「逆に女子3人組の悪口や態度を注意し続けたらどうなる?」
「もちろん、3人組からは嫌われて信頼関係は作れないよね!」
『担任がうるさいんだけど!』
『あいつ、ちょ~ウザいよね!』
『でも、無視し続ければいいんじゃね?』
『口ばっかで何も出来ないし!』
『あんなやつの言うことを聞かなくてもいいっしょ!笑』
「3人組との人間関係は絶望的になるかもしれないけど・・・。」
「Aさんやクラスの子との信頼関係は?」
『悪口を言うのは良くないよね。』
『でも、私は3人組が怖くて注意ができない・・・。』
『代わりに先生がいつも注意してくれて助かる!』
『先生は私たちの味方で常に3人と戦ってくれる!』
『私たちは3人組のように悪口は言ったり、いじめをしたりしない!』
『先生が言ってることが絶対に正しいと思う!』
「ここまで考えたら先生がすべき対応は1つしかないよね!」
「もちろん、女子3人組もクラスの一員だから、関係を作ることは諦めないでね!」
4.クラスの全員が先生と被害者の味方に!
いじめを許せないと考えていた担任は、私のアドバイスを受け入れ、女子3人組への注意や強い指導を続けます。
同時に女子3人組との人間関係修復にも積極的にチャレンジしていました。
しかし、「悪口」や「暴言」を続ける女子3人組は担任から、毎日、注意をされます。そのため、担任が声をかけても、日記で話かけても、素っ気ない返事しか返ってきません。
それでも、担任は「注意」と「声かけ」の両方を続けました。担任は理想の結果を求めてガンバったのです。
「いじめは絶対に許さない!」
「悪口や暴言は常に注意をする!」
「クラスの仲間を大切にしなさい!」
担任の言葉と行動によって、クラスの子供たちが動き始めます。具体的には次のような行動が自然発生したそうです。
・学級委員などのリーダーが3人組を注意するようになる。
・同じように思っていた子供たちも勇気を出して注意をするようになる。
・Aさんに声をかけたり、励ましたりする子が増える。
・3人組のワガママが通らなくなる。など
5.一緒に悪口を言わないとバカにされる
クラスの子供たちが女子3人組に正当な注意をするようになると、他の付和雷同組の行動も良い方に流れていきます。
※ 付和雷同組の子:教師やクラスの様子を見て、良くも悪くも振る舞う子たち
当然ですが、担任や仲間からの注意を聞かず、反省しない女子3人組はクラスで浮く存在となってしまいました。
ここで自分の行動を振り返り反省をすれば良かったのですが・・・。3人という人数が悪い方向にでてしまったようです。
3人組の1人が「悪口を言わないようにする」と残りの2人が煽ってきます。
「なに良い子ぶってんの!」
「あんたも本音を言ったほうがいいよ!」
「あいつ、ウザいって言ってたじゃん!」など
1人がグループから抜けようとしても、悪口を止めようとしても、他の2人がそれを煽ったり、バカにしたりします。
それによりプライドを捨てきれない1人の子はグループから抜け出せなくなるのです。
※ 1年後にこのグループの1人と話す機会があったので、当時のことを聞くと「後に引けない」「仲間にバカにされたくない」などの気持ちが捨てきれなかったと言っていました。また、3人とも同じような思いを持っていたようであるとも言っていました。
6.悪口を言われても気にならなくなった!
女子3人組はAさんダケでなく他の大人しい子の悪口を言い続けました。
「A、キモイ!」
「Bって、オタクだよね~。笑」
「何が楽しくて生きてるの~。笑」
「なんで、Cが同じ班なの~。」
「話かけないで欲しいんですけど~。」など
しかし、この頃になると悪口を言われている子供たちは、辛い思いをしなくなりました。なぜなら、3人組が悪口を言うたびクラスの仲間が守ってくれるからです。
「失礼な発言はしないでよ!」
「何でそんなこと言うの!」
「○○さんに失礼でしょ!」
「いい加減、悪口を言うのは止めたら!」など
7.加害者との信頼関係は築けず終わる
クラスが終わる3月。
担任から「お礼」と「報告」「反省」の言葉がありました。
「先生に相談をして、やっぱり注意や強い指導を続けることにしました。」
「しかし、女子3人組の態度は変わりませんでした。」
『なに、向きになってんの?』
『ちょ~、受けるんですけど~。笑』
『熱血教師なんて流行らないし~。笑』
『カッコつけない方がいいですよ~。』など
「それでも私は注意や指導を続けることにしました。」
「自分にもっと力があれば、3人組とも良い関係を作れたと思うのですが・・・。」
「仲良く、楽しく、話すことができたと思うのですが・・・。」
8.家で登校しぶりをしていたのは知らなかった
「あるときから、学級委員の子が一緒に注意をしてくれるようになりました。」
「それに釣られて(?)他の子たちも3人組を注意するようになります。」
「大人しい子たちはAさんに声をかけてくれるようになりました。」
「もちろん、私もAさんに声をかけ続けました。」
『3人組の悪口を止められなくてゴメンね!』
『でも、ずっと注意はし続けるからね!』
『先生はAさんの味方だからね!』
「少しずつAさんの笑顔が増えていきました。」
「親御さんからは『登校しぶり』がなくなったとき聞きました。」
「正直、Aさんが『登校しぶり』をしていたと知らなかったので驚きました。」
予想どおりAさんは我慢をしていたのです。
もし、担任が女子3人組への注意を止めていたら・・・。信頼関係を作るという言葉を盾に優しく諭していたら・・・。
Aさんは完全に不登校になっていたでしょう。当然、クラスの子供たちも担任への信頼をなくし・・・・。
9.クラス替えでバラバラにされた3人組
最後に担任は次のような「反省」を口にしました。
「先生の言っていた通り、女子3人組も私のクラスの子供です。」
「だから、もっと仲良くしたかった・・・・。」
「もっと上手に人間関係を作りたかった・・・。」
「来年からは、クラスの人間関係づくりや信頼関係づくりに力を入れたいと思います。」
「これからも、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。」
ちなみに、女子3人組は「その後」どうなったのでしょうか?
担任への「反抗」やクラスでの「暴言」「悪口」「いじめ」により、3人組は学年の先生たちから目を付けられていました。
当然、次の学年になるとき3人全員が別々のクラスになります。また、それぞれの担任はベテランであったり、生徒指導部であったりしました。
これにより、3人は新しいクラスで「悪口」や「いじめ」「反抗」することなく、良い方向で活躍してくれたそうです。
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