悩み相談

学校についての悩み

 

1.学校の悩み相談について

 公立中学校の教員生活25年間で、多くの親御さんと接してきました。そして、お子さんの事や担任の事、勉強の事を相談いただきました。

 退職後も公認心理師として年間1000件近い相談をいただいています。

2.相談事例について

・教員時代は様々な体験をさせていただきました。

「尊敬できる先生に様々な対応を教わる。」
「やる気のない先生のフォローに奔走する。」
「事務的な教師たちが起こしたトラブルの後始末をする。」など

・不登校の対応もたくさんさせていただきました。

「不登校で悩む親御さんの相談にのる。」
「正しい支援を行い多くの不登校を解決する。」
「毎年、他のクラスで不登校になった子の担任となる。」
「教え子の全員が全日制高校に進学し3年で高校を卒業する。」など

・生徒指導主事として様々な提案をして来ました。

「毎年、不登校を出す先生に助言をして無視される。」
「職員会議で未然防止の大切さを訴えるが、ほとんどの教師が耳を貸さない。」
「数人の教師が私の考えに賛同して学級運営力の向上に努める。」など

・特別支援教育コーディネーターとして様々な提案をして来ました。

「発達障害の子供1人ひとりにあった支援を行う。」
「個を重視し過ぎず、集団の視点も取り入れた支援を行う。」
「特別支援学級の担任に対して助言と支援を行う。」
「発達障害に起因した問題(いじめやトラブル)に悩む親御さんに助言をする。」
「担任、親御さん、私で連携した支援を行い問題を早期解決する。」など

・いじめの被害者を守る対応をさせていただきました。

「いじめの被害者の立場になって対応を行う。」
「加害者に強い指導をしたところ、加害者の親から苦情がくる。」
「校長に怒られる。(今でも納得していません。)」
「被害者の親御さんからは、感謝の言葉を何度もいただく。」
「いじめ被害者の担任となる。」
「毎日、笑顔で過ごせるようになる。」など

・学級崩壊で傷ついた子どもたち(HSCやHSP含む)をフォローして来ました。

「学級崩壊の前段階で真面目な子供たちが心を痛める。」
「学年部や担任に学級崩壊を改善する助言や支援を行う。」
「チームで対応した学年の学級崩壊が改善する。」
「担任任せの学年では学級崩壊が加速する。」
「普通に勉強をしたい子や真面目な子、HSC(HSP)の子への支援を行う。」
「休み時間には他学年の学級崩壊クラスに通いトラブルの未然防止を行う。」など

・正しい学習支援により、地域で最も学力が高い学年を作りました。

「学習習慣や学習定着の相談を保護者からいただく。」
「保護者と連携して、学習習慣を身につける支援を行う。」
「成績向上の助言や対応、支援方法を保護者、子どもに伝える。」
「やる気を継続する『声かけ』や『対応』の助言をする。」
「全ての教え子が全日制高校に合格する。」など

・学校や担任に対する不安や心配の相談もたくさんいただきました。

「担任への苦手意識(嫌い)の相談を受ける。」
「苦手(嫌い)になったキッカケを確認する。」
「担任をフォローする発言を行いつつ、担任に支援の改善を促す。」
「協力的な担任との関係が改善する。」
「保護者と私で私情を捨て、担任との関係を維持する支援を行う。」
「進級するまで自分勝手な担任との関係を維持する。」など

3.理想の対応が出来ればいいけど・・・

 担任、生徒指導主事、特別支援教育コーディネーター、学習指導部長などの様々な役職を経験し、問題に対応、解決してきたことが、現在の相談業の基礎になっています。

 また、現場生活が長いからこそ「学校の先生へのお願いの仕方」や「子供への実践的な支援や対応、声かけ」「親御さんの気持ちの理解」ができると思っています。

 だからこそ、私は一般的なカウンセラーさんが言う「理想の対応」を親御さんに要求したりはしません。

 もちろん、少しずつでも子どもを「理想の状態」に近づけていかなければなりません。それには、可能な対応を「継続」することが大切になります。

 私は親御さんの状態や子どもとの関係を考慮し、実際に「継続できる対応」を提案させていただいております。

 理想だからといって継続できない対応を行っても効果はありません。逆に子どもの状態が悪化してしまうことがほとんどです。そうならないように、親御さんが、実際に「継続できる対応」を提案させていただくのです。

4.理想の対応って?

※「発達障害」と言う言葉は好きではありませんが、通念として使用させていただきます。

 毎年、親御さん方から「不登校」や「発達障害」「ゲーム依存やスマホ依存」の相談を多くいただきます。

 親御さん方からお話を伺うと、全ての方に共通している助言があることに気づきます。

「ムリをさせないようにしましょう。」
「好きなことを好きなだけさせましょう。」
「子供の意志を尊重しましょう。」
「全てを自分で決めさせましょう。」
「ゲームやスマホを制限しないようにしましょう。」など

 不登校のお子さんに対して「理想の対応」をすることで、お子さんが「自ら学校に行き」「自ら勉強をはじめ」「自ら努力をはじめ」てくれれば、こんなに喜ばしいことはありません。

 同様に「発達障害」や「ゲーム依存やスマホ依存」のお子さんたちが、「自分を律し」「自分で最善の選択をし」「自分で他の活動をはじめ」てくれれば、こんなに喜ばしいことはありません。

 しかし、現実は甘くありません。「理想の対応」を行ったからと言って、子供が「理想の状態」になることは、ほとんどないのです。逆に悪化することのほうが多いくらいです。

5.大切なのは「現実」と「継続」

 子育てをする上で「理想」を持つことは大切です。しかし、それと同じくらい「現実」を見ることも大切になります。

 例えば、「毎日、1時間以上は子供と話をしましょう!」とカウンセラーさんに言われたとします。確かに、毎日、子供と話をするのは、子供の成長にとって、とても大切な事です。

 しかし、仕事をしている親御さんが「理想の対応」を継続できるのでしょうか?

 仕事で疲れて話すことができない日もあるでしょう。急な残業で家に帰ったら子供が寝てしまっていることもあるでしょう。

 このように、「理想の対応」ができないことは悪いことなのでしょうか?

6.自分の子育てが悪いと思ってしまうお母さんたち

 親御さんは何も悪くありません。悪いのは「環境(状況)」を考えず、「理想の対応」を押しつけたカウンセラーです。少しでも考えれば、「理想の対応」を継続することが難しいと分かるはずなのに・・・。

 カウンセラーさんに相談をする親御さんは、子育てに真剣に取り組んでいる親御さんです。だからこそ、「理想の対応」を教えてもらうと、それを一生懸命に実行しようとします。

 ただ、様々な理由により「理想の対応」ができない場合もあります。これは何も悪いことではありません。しかし、真面目なお母さん方は、「理想の対応」ができない自分を責めてしまいます。

 悪いのは「環境(状況)」を考えず「理想の対応」を提案したカウンセラーなのに・・・。

7.中途半端に理想の対応を行うと・・・

 子育てにおいて大切なのは「現実」を見据え、「継続」できる対応を行うことです。継続出来ない対応を行ってしまうと、効果がでないばかりか逆効果になってしまいます。

「不登校で学校に行けなくても朝の7時には起こしましょう!」

 確かにこのアドバイスは正しいアドバイスで「理想の対応」です。

 しかし、毎日、仕事で7時半に家を出てしまう親御さんが、この「理想の対応」を継続出来るのでしょうか?

 もしかしたら、不登校のお子さんは布団から出てこないかもしれません。それでも、親御さんは仕事に行かなければなりません。

 このような状態が続くと、子供はどう思うか分かりますか?

「親は7時半には家をでる!」
「7時半になるまでは布団から出るのをやめよう!」

 夕方、親御さんが家に帰ってきて、朝の事を何も言わなかったとします。すると、子供はこう思うようになるのです。

「朝、起きなかったけど、何も言われなかった!」
「親を無視しても怒られないんだ!」
「約束をしても守らなくても大丈夫だ!」

8.個には良い対応でも集団では悪い対応!その結果・・・

 私は元教師で公認心理師です。

 教員時代は学校現場で様々な問題に対して「現実を見た対応」を行ってきました。最前線で理想を唱えることが危険であると分かっているからです。

 例えば、授業中に騒いでいる子供がいたとします。このような子どもたちに対してカウンセラーさんは個の対応を基準にアドバイスをしてきます。

「怒ってはいけません。」
「もし、その子が発達障害だとしたら大きな声をだした瞬間、心を閉ざしてしまいます。」
「優しい言葉でじっくり話を聞きましょう。」
「子供の言葉に耳を傾けましょう。」
「そうすれば、子供は自分の行動を見直し、素直になるでしょう。」

 しかし、現実は理想どおりにはいきません。このような事例の場合、教師がしっかりと指導しないと、他のクラスメイトたちも授業中に騒ぐようになります。

「授業中にしゃべっても怒られないんだ!」
「先生は優しく注意はしてくるけど、無視すればいいや!」
「何度も無視しても怒ることはないぞ!」

 これが、「集団」と言うものなのです。

9.教師の経験と公認心理師の知識があるから解決できる!

 実際、このような対応をしたことで、学級崩壊をしてしまったクラスをたくさん知っています。さらには、学級崩壊したクラスの支援をしたことが何度もあります。

 同じ学年ならまだいいのですが・・・。他学年の学級崩壊支援はとても大変でした。

 現在の私は公認心理師として「理想の対応」や「知識」も豊富に持っています。当然、理想を実現するためには必要な知識です。

 そんな私には「教師としての経験」と「公認心理師としての知識」「2つを会わせた相談実績」があります。

 だからこそ、親御さん1人ひとりにあった対応や支援、お子さん1人ひとりにあった対応や支援の提案ができているのです。

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