「いじめ」の被害者に「どうしてほしい?」と聞いたら何て応えると思いますか?問題行動を子供のせいにする教師達②

いじめ

発達障害のせい?親の子育てのせい?



1.自分の支援や指導を反省しない教師達

学校や学年を「荒れ」に導いたり、クラスを「学級崩壊」にしてしまう先生達には共通点があります。

それは、自分の「支援」や「指導」「対応」を振り返らず、次のように言う(思う)ところです。

「前の学校では上手くできた!」
「このクラス(学年)には悪い子が多い!」
「(発達障害を)持ってる子ばかりだ!」
「教師の言うことを聞かないのは親の育て方が悪いからだ!」
「愛情不足の親ばかりだ!」など

※ 不登校の子供に対しても同様に考える傾向があります。

学年が「荒れた状態」になっていたり、クラスが「学級崩壊」になっていたりすると、毎日の出勤がツラくなるのは仕方のないことです。

当然、自分の「指導」や「支援」「対応」が悪かったと思いたくない気持ちは分かります。

だからといって、次のように思い込んでしまってよいのでしょうか?

「悪いのは子供(親)だ!」
「自分は悪くない!」

2.「いじめ被害者」に「どうしてほしい?」と聞く教師

このような先生達はクラスで「いじめ」が起きたとき、どのような対応をするのでしょう?

子供たちから、「いじめ」があったと報告を受けた先生は被害者に確認をします。

「どうしてほしい?」

当然ですが、被害者の子供は「いじめ」が酷くなるのを恐れています。

「何もしなくて大丈夫です。」
「○○くん達(加害者)を注意しなくていいです。」

本心では「いじめがなくなって欲しい」と思っていても、先生を信用できず・・・。

なぜ、「いじめ」の被害者が「本気」で「注意をしなくていいと言っている」と思ってしまうのでしょうか?

3.「被害者の意志」を尊重して何もしない教師

被害者の言葉に対して、「反省しない先生達」は次のように考えます。

『被害者が何もしなくていいと言っているんだ!』
『子供の意志を尊重して見守ろう!』
『何かあったら自分から相談をしてくるだろう!』
『そのときは、どうしたいか聞こう!』
『とりあえず、様子を見てみよう!』

※ 様子を見ると言っても、休み時間などに教室を見に行く先生はいません。

当然ですが、「いじめ」は解決することはなく、被害者の子供が「我慢」をするか、我慢が限界に達して「不登校」になるかのどちらかです。

それでも、「反省しない教師達」は次のように考えます。

「私は被害者の意志を尊重した!」
「だから、自分は悪くない!」

4.加害者が「いじめたつもりはない」と言うと

中途半端に対応する先生もいます。

子供たちから「いじめ」があったと報告を受けた先生は「加害者」に確認をします。

すると、加害者は次のように言うのです。

「いじめたつもりはありません。」
「○○さんの悪口を言っていません。」
「もしかしたら、○○さんが勘違いしているのではないですか?」
「本当に言っていません。」
「先生は私たちを疑うんですか?」

加害者の言葉を信じた(信じたい)先生は、被害者の子供に次のように言います。

「××さんは悪口は言っていないって!」
「もしかしたら、○○さんの勘違いかもよ!」
「思い込み過ぎない方がいいよ!」
「周りの事を気にしすぎなのでは?」

5.被害者が「いじめ」られていると思い込んでいる?

先生に「思い込み過ぎ」と言われて、次に「いじめ」が起きたときに相談が出来るでしょうか?

「先生に相談しても・・・。」
「どうせ、思い込みって言われるんだろうな・・・。」
「気にしすぎ、自意識過剰って言われるんだろうな・・・。」
「勘違いって言われて終わるんだろうな・・・。」

当然ですが、「いじめ」は続いています。

「毎日、コッチを向いてヒソヒソ話をされる・・・。」
「大きな声で悪口を言ってくる・・・。」
「すれ違う時、ニヤニヤ笑って指を指してくる・・・。」
「コレが思い込みって言うの?」

それでも、「反省しない教師達」は次のように考えます。

「被害者の子供が『いじめ』られていると思い込んでいる!」
「だから、自分は悪くない!」

6.被害者に問題があると思っている教師

最初から、「いじめ」の被害者にも問題があると決めつけている先生もいます。

ただ、被害者に対して「あなたに問題がある」とは言えません。

そのため。子供たちから「いじめ」があったと報告を受けた先生は「被害者」の話を聞くだけです。

「そうか~。」
「それはツラかったね~。」
「でも、難しく考えなくていいんじゃないかな?」
「××さんも悪気はないと思うよ!」
「気にしないようにしようね!」

被害者に問題があると思っている先生は、加害者の子供に話を聞いたりしません。

当然ですが、「いじめ」や「悪口」は解決しません。

ただ、その都度、その都度、先生は被害者の話を聞いてはくれますが・・・。

7.ごまかし、ごまかして卒業するまで待つ?

もし、本当に被害者に問題があると思っているのであれば、その問題点を被害者に伝える事が必要でしょう。

そして、その問題点を改善するための支援(指導)をしなくてはなりません。

しかし、子供に対して「注意」をしたり、「問題提起」をしたりする先生は多くありません。

なぜなら、「注意」や「問題提起」した後の支援やフォローが面倒だからです。

当然、「いじめ」は解決しませんが、担任をしている間は、ごまかし、ごまかして「いじめ」をうやむやにして終わらせるのです。

最終的に、被害者の子供が「我慢」をして卒業するか、「不登校」になってしまうかのどちらかです。

それでも、「反省しない教師達」は次のように考えます。

「被害者の子供に『いじめ』られる理由があるんだ!」
「だから、自分は悪くない!」

8.不登校を子供の心の問題にする教師

このような先生達はクラスの子供が「不登校」になってしまったとき、どのような対応をするのでしょう?

クラスの子供が「不登校」になってしまうと、「反省しない教師達」は理由を聞かず(考えず)次のような対応をします。

「ムリして学校に来なくてもいいからね~。」
「好きな事をして心のエネルギーを溜めようね~。」
「勉強や宿題もしなくていいからね~。」
「来たいときに学校に来ればいいからね~。」

不登校の原因の多くがクラスの「人間関係」や「いじめ」「無視」などです。

※ 登校意欲が下がったり、欠席が増えたりすることで「勉強」への「やる気」も無くなってしまいます。

このような理由で「不登校」になってしまった子供たちが「家で好きな事」をすると、「不登校」が解決するのでしょうか?

自分から登校を再開するようになるのでしょうか?

9.親が子供を信じて「待つ」事が大切だ?

当然ですが、子供たちの「不登校」は解決しません。

反対に「ゲーム依存」や「スマホ依存」になったり、「昼夜逆転生活」になったりします。

親子関係が悪化し、親に暴言を吐いたり、暴力を振るったりする子供もいます。

困った親御さんが先生に相談をしても・・・。

「登校刺激を与えるのはやめましょう。」
「ムリをさせないようにしましょう。」
「子どもの意志を尊重しましょう。」
「好きな事をして心のエネルギーを回復しましょう。」
「自分から動き出すまで待ちましょう。」

当然ですが、子供の「不登校」は解決するどころか悪化してしまうのです。

それでも、「反省しない教師達」は次のように考えます。

「親が子供を信じて待たないのが悪い!」
「だから、自分は悪くない!」

10.おしゃべりを続ける子供をどうする?

このような先生達は「注意をしてもおしゃべりを続ける子供(発達障害の子供)」に対して、どのような対応をするのでしょう?

クラスの子供が「おしゃべり」を始めた頃、「反省をしない教師達」は当たり障りのない声かけを行います。

「○○く~ん。」
「静かにしましょうね~。」

しかし、その子供は少しは静かにするものの、スグにおしゃべりを再開します。

これに対して先生は、同じように声をかけます。

「○○く~ん。」
「静かにしましょうね~。」

このようなやりとりが、毎日の授業の中で何回も行われるのです。

11.発達障害だから注意を聞けない?

注意しても「おしゃべり」や「出歩き」をやめない子供に対して、先生達は次のように考えます。

「あの子には日本語が通じない!」
「あれは、(発達障害を)持っている子だ!」
「だから、何度、注意しても言うことを聞かないんだ!」

この時点で「発達障害」を疑うのは悪いことではありません。

親御さんに「発達障害」の可能性を伝えて検査をしてもらえば、授業改善の参考になるからです。

しかし、多くの先生たちは親御さんに対して「発達障害」の可能性を伝えません。

その理由は簡単で、親に対して「発達障害の疑い」を伝えるのを嫌がっている(クレームを恐れている)からです。

12.やっぱり発達障害だったんだ?

そんな先生達は親御さんに対してスクールカウンセラーとの「面談」を勧めます。

これは、「発達障害」の可能性を伝えるよりも、クレームにつながりにくいからです。

もちろん、スクールカウンセラーは「心理」や「発達障害」の専門家ですから、先生達がスクールカウンセラーとの「面談」を勧めるのは正しい対応です。

しかし、スクーカンセラーとの面談後、親御さんが病院を受診し「発達障害」の診断を受けると・・・。

「やっぱり、あの子は発達障害だったんだ!」
「持ってると思ったんだよね~!」
「だから、話を理解できずに出歩きを繰り返すんだ!」
「特別支援級に行けばいいのに!」
「通常級での授業はムリでしょ!」

このように、「反省をしない教師達」は子供が診断を受けたことで、自分の対応や支援が間違っていなかったことを喜ぶのです。

13.診断が出ても個別の支援をしない教師

本来は子供の発達障害が分かった時点で、その子供(発達障害)に合った支援を検討し、実行するのが先生達の仕事です。

しかし、病院の先生やカウンセラーさんが、その子供(発達障害)に合った支援を提案しても・・・。

「そんな事は出来るはずがない!」
「医者やカウンセラーは現場を分かっていない!」
「個別の支援を受けたいのなら支援級に行けばいい!」
「通常級で個別の支援はムリ!」

※ 特別支援学級にも「反省しない教師」はいるので気をつけて下さい。

結局、親御さんに病院での検査を勧めたのは「反省しない教師達」が次のように安心したかったからです。

「あの子が授業中にしゃべったり、出歩いたりするのは発達障害のせいだ!」
「だから、自分は悪くない!」

14.子供や親のせいにするのをやめませんか?

このように、「責任転嫁」をすることを心理学では「原因の外在化」や「防衛機制」といいます。

これは、人間であれば誰しもが持っている特性と言ってよいでしょう。

しかし、子供の問題行動を「原因の外在化」や「防衛機制」を盾にして、「子供」や「親」のせいにしてよいのでしょうか?

先生達の中には次のように仰る先生がいます。

「もう、小学生なんだから○○は出来て当然でしょう!」
「中学生にもなって□□が出来ないのはおかしいのではないでしょうか?」
「高校生ですので△△ができないと社会に出てから困ると思います!」

先生方が仰る事は全くもって「正しい意見」だと思います。

しかし、その子供たちは「小学生」になっても、「中学生」になっても、「高校生」になっても、○○や□□や△△が出来ないのです。

それなら、「社会に出て困らない」ように、○○や□□や△△が出来るように支援をしませんか?

「だから、自分は悪くない!」

この考え方をやめて、次のように考えていただけませんか?

「私は子供のために何ができる?」

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