小学校の先生と中学校の先生の違いは?
目次
1.5才先輩の小学校の先生と知り合う
ある宿泊研修で5才年上の島田先生(仮名)と言う先生と同じ部屋になりました。
島田先生は小学校勤務一筋の先生で、当時(45才)は小学校5年生の学年主任と担任を兼務していました
研修終了後、私と島田先生は夕食を食べながら「教育」や「子ども」「教科指導」などの話をしました。
2時間ほど話をしていると2人の間には「共通の趣味」があることも分かりました。
趣味の話で盛り上がった私たちは宿泊研修が終わった後も連絡を取り合うようになります。
勤務先が隣の市だったこともあり、その後も年に数回ですが一緒に飲みに行くようになったのです。
2.小中交流異動で中学校勤務になった島田先生!
初めて会ってから2年後の冬。
一緒に飲んでいると、島田先生が私に次のような話をしてきました。
「昨日、校長に呼ばれたんだ!」
「どうやら来年はA中学校勤務になるらしい!」
「希望は出していないんだけど・・・・。」
「小中の交流異動で行かなければならないらしいんだ。」
「さすがに担任ではなく新1年生の主任にしてくれるらしい!」
「でも、中学は初めてだから心配なんだよね!」
私は「生徒指導主事の研修」や「部活の大会」などからA中学校の印象を伝えます。
「A中学校の悪い噂は全く聞きませんよ!
「落ち着いている学校だと思います!」
「部活の大会でも礼儀正しい印象です。」
「強い印象はありませんが、爽やかな感じがします。」
「島田先生は初めての中学校勤務なんですよね?」
「それを分かっているから、教育委員会も落ち着いた学校を異動先にしたんじゃないですか?」
3.中学生を怖がる小学校の先生たち
島田先生は中学校の印象を次のように言います。
「小学校でも6年生って怖いじゃない!」
「下手に怒ったりすると反発したり無視したりする子もいるし!」
「そんな6年生よりも、中学生は怖いでしょ!」
「だから、心配なんだよね~。」
「言うことを聞いてくれるのかな~!」
「怖いな~。」
小学校6年生や中学生を怖いと言うのは「小学校の先生」あるあるです。
小学1年生や2年生の担任を長く務めている先生たちは尚更でしょう。
当然ですが、中学校勤務一筋の私は中学生を怖いと思ったことはありません。
逆に中学1年生であれば「怖い」と言うよりは「カワイイ」とさえ感じます。
そんな私にしてみれば小学校低学年の子供たちの「私を見て!」「僕!僕!」の方が怖いと感じてしまいます。
4.中学校の先生の生徒指導って細かいよね!?
島田先生がA中学校に勤務してから4ヶ月が経ちました。
ちょうど、夏休みに入ったこともあり、私と島田先生は飲みに行く約束をしました。
半年ぶりに会った私は島田先生に中学校勤務4ヶ月の感想を聞きます。
「みんな良い子で良かったよ~。」
「部活で会う2年生や3年生は怖いけど1年生は大丈夫だった!」
「授業も1年生だけだから何とかなってるし!」
どうやら、春休みの心配は杞憂に終わったようです。
ただ、後から思い出すと、島田先生は次のような「怪しい発言」もしていました。
「中学校の先生の生徒指導って細かいよね!」
「服装や提出物にうるさいところがあるよね!」
5.問題行動やいじめ、不登校が多い学年に!
その年の冬休みは島田先生と一緒に飲む機会を作れませんでした。
春休みも同様です。
私が島田先生と久しぶりに会うことが出来たのは、前回の飲み会から、ちょうど1年後の夏休みでした。
島田先生がA中学校に勤務して1年4ヶ月が経った頃です。
1年前と同様に私は学年の様子を聞いてみます。
すると、島田先生は暗い表情となりながらも学年の話をしてくれました。
「子供たちが言うことを聞いてくれない。」
「クラスのルールや学校のルールを守らない。」
「朝の会や授業の開始時間も守らなくて・・・。」
「提出物を出さない子も多いし、忘れ物も多くて・・・。」
「いじめやケンカなどの問題行動も増えてしまって・・・。」
「真面目で繊細の子が何人も不登校になってしまっているんだ。」
6.中1の後半から学年崩壊に・・・
島田先生は続けます。
「1年前は言うことを聞いてくれていたのに・・・。」
「2学期くらいから少しずつ言うことを聞かなくなって・・・。」
「宿題の提出率は下がる一方で・・・。」
「1年の3学期にはルールを守らない子が多くなって・・・。」
「いじめやケンカなどの問題行動が増えたのも1年の3学期からなんだ。」
最後に島田先生は次のように言いました。
「文句を言ってくる親も多いしな~。」
「逆に子供の面倒(宿題など)を見ない親も多くて。」
「やっぱり中学生って怖いな~。」
「はぁ~。」
この話を聞いたとき、私は1年前に島田先生が言っていた言葉を思い出したのです。
「中学校の先生の生徒指導って細かいよね!」
「服装や提出物にうるさいところがあるよね!」
7.共通の指導ができないと学校は荒れる!
「荒れている学校」では、先生たちの指導力不足が目につきます。
例えば、A先生はクラスや学年の子どもたちに「時間を守る」ように言います。
しかし、隣のB先生は「時間を守る」を大切に思っていません。
そのため、B先生は子どもたちが授業に遅れてきても何も言いません。
このように先生たちの指導がバラバラになってしまうと、子どもたちは先生によって態度を変えるようになります。
小学校のように学級担任制(担任がほとんどの授業を担当する)の場合は学年全体が荒れることはあまりありません。
反面、「学級崩壊クラス」と「落ち着いたクラス」の差がハッキリと出ることがあります。
逆に、中学校のように教科担任制の場合は少しずつ学年全体が荒れていきます。
このように、教員が自分ひとりの考えで「指導」を緩めてしまうことで、学年や学校が「荒れた状態」となってしまうのです。
8.学校を荒れさせない方法は?
学校や学年が「荒れない」ようにするにはどうすれば良いのでしょうか?
答えは簡単で「学校のルール」や「職員会議で決めた事」「学年の方針」などを徹底することです。
例えば、時間を守らない子どもがいた場合は、全ての教師が同じように注意をしなければなりません。
もちろん、教師によって注意の度合いが変わるのは問題ありません。
しかし、学校としてのルールが決まっているにも関わらず・・・。
「何度、注意をしても時間を守らない子がいますよね。」
「その子には、注意をする指導法が合っていないんだと思います。」
「時間を守らなかった場合は、気持ちに寄り添って話を聞くことが大切だと思います。」
このように仰る先生方は少なくないのが現状です。
ただ、このように仰る先生方は、粘り強く話を聞いたり、諭したりすることはありません。
最初の数回だけ、話を聞いたり、諭したりして指導を終わりにしてしまうのです。
※ 大切なのは4月の最初にルールを徹底したり、守れていることを褒めたりすることなのですが・・・。コレにより全員がルールを守れるようになるのですが・・・。
9.悪いことをしても優しく諭すことが大切?
もちろん、それぞれの先生が、それぞれの「考え」や「支援」「指導」を行うことが悪いと言っているわけではありません。
その子の行動が変わるまで「支援」や「指導」を継続して下さればよいのですが・・・。
しかし、このように仰る先生方のほとんどは、その子に合った「支援」や「指導」を考えたり、実行したりしないのが現状です。
そして、次のように言って「自分の指導力(支援力)」のなさを認めようとしないのです。
「子どもが自分で気づかなければ意味が無い!」
「怒ってやらせても子供のためにならない!」
「優しく諭す事が大切だ!」
「子どもたちの自主性を尊重しなければならない!」
「時間の大切さを理解すれば、自然と守るようになる。」など
その結果、ルールを守らない子が少しずつ増えていき「学校の荒れ」や「学級崩壊」が起こるのです。
10.問題児の指導をしないと他の子も問題を起こすように
学校を「荒れ」ないようにするには、先生たちが「チーム」として同じベクトルで注意を続けるが必要となります。
もしかしたら「時間を守らない子」は変わらないかも知れません。
ただ、先生たちが「チーム」として同じベクトルで注意をすることによって、他の子どもたちは確実に時間を意識できるようになります。
逆に教師がその子を注意することを止めてしまうと・・・。
周りの子どもたちは次のように考えるようになるのです。
「また、Aは遅れてきた!
「でも、先生は注意をしない!」
「何だ、遅れても怒られないんだ!」
「ルールを破っても何も言われないんだ!」
「急いで戻ってきて損した!」
「これからは時間を気にせずゆっくり来よう!」など
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