担任を馬鹿にする1軍女子たち
目次
1.他学年の先生からいじめの相談が!
A中学校で生徒指導主事をしているとき、他学年の担任(若い男性の先生)から「いじめ」と「学級運営」について相談をされたことがあります。
「恥ずかしい話ですが、クラスの中に指示を全く聞かない子がいるんです。」
「女の子3人組でいわゆる1軍と呼ばれている子たちです。」
若い男性の先生ということで「女子指導」が苦手なようです。
「その子たちが大人しいAさんの悪口を言っているんです。」
『A、キモいんだけど~。』
『ちょ~受けるんですけど~。笑』
『そんなことも分からないの~。』
『ダサ~。』など
これは完全に「いじめ」と言ってよい事例です。これを担任が放置してしまうと「いじめ」が悪化するだけでなく、学級に「悪口」や「汚い言葉」が蔓延し、最終的には「学級崩壊」の可能性も高くなってしまいます。
2.注意する教師をバカにするいじめ加害者
「3人が悪口を言うたびに、僕は強く叱っています。」
『そんな失礼発言はやめなさい!』
『言われた相手の気持ちを考えなさい!』
『これは、いじめ案件になるからね!』
『もう2度と言わないようにしなさい!』
『次に言ったら許さないぞ!』
この担任には「指導技術」はないかも知れませんが、「いじめを許さない!」と言う熱い気持ちがあることが分かりました。
「でも、・・・・。」
「女子3人組は指導を全く聞かないんです・・・。」
「それどころか、私をバカにしてきて・・・。」
『なに本気になってるの~。笑』
『今どき熱血教師とか流行らないんですけど~。笑』
『受けるんですけど~。笑』
『生徒の前だからってカッコつけない下さ~い。笑』
『そういうの、ちょ~ウザいですよ~。笑』
3.いじめの加害者と信頼関係を作るのが優先?
「学年主任に相談をしたんですが・・・。」
『女子3人組にバカにされているのは信頼関係が出来ていないからです。』
『信頼関係ができていないのに叱っても意味がないんです。』
『まずは信頼関係を作ることを考えた方がよいでしょう。』
『もちろん、信頼関係が出来たからといって、叱るのは良くありません。』
『3人組の心に落ちるように説諭することが大切です。』
『そうすれば、自然とクラスで悪口やいじめはなくなっていくでしょう。』
学年主任の言うように、子供たちとの信頼関係が出来て、子供を叱らなくても「悪口」や「いじめ」がなくなることが理想でしょう。
ただ、私はいつも、このように仰る先生方に次のような質問をしたいと考えています。(質問をしたこともあります。)
「信頼関係が出来るまでの間、『いじめ』や『悪口』はなくなるの?」
「いじめの被害者には『担任と加害者の信頼関係ができるまで我慢しろ』と言うの?」
「そもそも、信頼関係はどれくらいで出来るの?」
「もし、信頼関係を作るのに1年以上かかったら?」
「やっぱり、いじめの被害者が1年以上、我慢し続けないといけないの?」
ちなみにこの時の学年主任は渡壁先生です。
※ 私の書籍「学校の裏話シーリズ」にたびたび登場する先生でもあります。
4.いじめや不登校、問題行動を多発させる主任!
この学年主任とは同じ学校に勤務したことが2回ほどあります。幸いにも(?)私はこの学年主任と同じ学年になったことがありません。
ただ、この学年主任の学年は、毎年、「問題行動」「不登校」「いじめ」の全てが多い学年となっていました。
そのため、他学年の所属ではあっても生徒指導主事を兼任していた私は何度も問題行動の後始末をさせられたのです。
それでも、この学年主任の教育的価値観や対応が変わることはありませんでした。
問題行動を起こす子供たちに対して、常に「優しく」「叱らず」「信じる」対応をとっていたのです。
学年の子供たちが「いじめ」や「暴力」「悪口」などの問題行動を起こしたとき、この学年主任の台詞は決まっています。
「あの子たちにも良い所があるから。」
「心の中では悪いと思っているから。」
「人間は失敗する生き物だから。」
「優しく見守ってあげることが大切だ!」
5.裏では問題行動を発達障害や親のせいにしている!
しかし、ほとんどの子供たちは問題行動を繰り返します。すると、この学年主任は次のように言うようになるのです。
「先生の学年は良い子が多くていいよね~。」
(逆説的に自分の学年は悪い子が多いと言いたいようです。)
「うちの学年は子供の言いなりになる親が多いからな~。」
「あの子は家庭環境が複雑だから仕方ないよ!」
「理解力がない子たちばかりだから何をしても変わらない。」
「(発達障害を)持っている子供たちばかりだからな~。」など
自分の対応が「間違っている」とは思わず、「いじめ」や「暴力」「悪口」などの問題行動を「親のしつけ」や「子供の特性」のせいにするのです。
もちろん、子供たちや保護者には常に笑顔で接する先生ですので、「問題行動を起こす生徒」や「いじめの加害者」「その親」たちからは絶大な信頼を得ているのです。
ただ、悪口を言わない「真面目な子」や「いじめの被害者」たちからは、信頼されていませんでした。
6.主任は加害者を怒るなと言うけど・・・
話を元に戻したいと思います。
担任は私と同じような不安を持っていました。
「女子3人組との信頼関係を作るのは賛成です。」
「正直、信頼関係を作る自信はありませんが・・・。」
「僕が悩んでいるのは3人組との信頼関係が出来るまでのAへの対応です。」
「怒っても、注意しても、女子3人組の悪口やカラカイはなくならないと思います。」
「主任からは、叱ったり、注意をしないように言われているのですが・・・。」
「僕が話しかけると女子3人組は・・・・。」
『はい、はい、分かってま~す!』
『用事があるので帰りま~す!』
『悪気はなかったんで~す!』
『気をつけま~す!』
「真面目な話をしようとすると逃げてしまいます。」
担任は最後に次のような質問をしました。
「僕はどうすればいいのでしょうか?」
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