学級崩壊クラスの授業をしてきた!①席に着かない子をゲストティーチャーが注意するって?!

ダメ教師

1.子供が悪いことをしても注意ができない担任!


2.ゲストティーチャーとして学級崩壊クラスの道徳を!

昨年11月、知り合いの校長からこのような依頼を受けました。

「小学校5年生のクラスが学級崩壊になりかけてるんだ!」
「担任が何を言っても聞かなくなている!」
「主任と教頭がなんとかがんばってるんだけど、そろそろ限界なんだよね!」

この校長とは「荒れている学校」に勤務しているとき、学年主任と生徒指導主事の関係でした。

私の学級運営や生徒指導主事としての対応、道徳主任や道徳推進教諭としての公開授業などを絶賛して下さった先生です。

『学級崩壊の前の支援方法の相談をしたいのかな?』
『道徳やエンカウンター、人間関係スキルの資料が欲しいのかな?』

私がこう思っていると校長は次のように仰いました。

「残りの5ヶ月で月に1回、道徳の授業をしてくれない?」
「形はゲストティーチャーだけどメインで授業をやって!」

この校長とは、当時から一緒に飲みに行く仲でした。

そこで、私は授業後の飲み代をおごってもらう事を条件に、月に1回、合計5回の道徳の授業を行う事を承諾したのです。

3.学級崩壊クラスへの対策は担任の授業を減らす?

私は校長にそのクラスの状態を聞きました。

・担任は40代後半の男性教諭。
・子供とは距離を置く傾向がある。
・基本的に怒らず、優しい先生と言われている。
・クラスの子供は、先生の言うことをほとんど聞かない。
・一部の男子と女子は、授業中に勝手に出歩いたり、しゃべったりする。
・その他の子も、やる気がなくなってきている。
・授業中に挙手や発表はほとんどない。
・他の3クラスは落ち着いている。

そのクラスにどのような対応をしているのかも聞いてみました。

・担任の授業を減らし、他の教諭の授業を増やしている。
・具体的には、主任(女性で50代前半のメリハリある先生)や教頭が担任の代わりをしている。
・本来は1日で担任の授業が4~5時間だが、現在は2~3時間に減らしている。
・担任の授業にはベテラン支援員(元教員)を配置している。
・ただ、支援員が注意をしても、数人の子供は授業をきかなくなっている。

私がゲストティーチャーとして授業を行うのは、「担任の授業を減らす一環」の1つのようです。

4.子供の情報を持っていない担任

私はそのクラスの子供が、どの程度のエンカウンターや人間関係スキルができそうかを校長に聞いてみました。

すると校長は次のように言います。

「グループ活動は出来ないかもしれない。」
「先生の話を聞くこともできない可能性が高い。」
「ちょっとした『話し合い』くらいなら何とかできるかもしれないが・・・。」

私は授業について次のお願いをしました。

「4月の最初にクラスで自己紹介など掲示を作ったりしますよね!」
「その掲示のコピーをいただきたいです。」
「また、座席表もいただきたいです。」
「そこには気になる子供の様子をかいて下さい。」
「中心授業で配布するような感じでいいです。」

しかし、数日後に帰ってきた返事は次のようなものでした。

「自己紹介などの掲示はしていないのでコピーは出来ない。」
「ただ、座席表は作らせたから今日にでも持って行くよ!」

5.座席表にマイナス面ばかり書く担任

その日の夕方、校長が私の自宅に座席表を届けて下さいました。

私は、座席表に書かれた生徒の情報を確認します。

すると、誰に最も困っているのかが分からない位、全員のマイナス面が書かれています。

例えば、こんな感じです。

「Aくん:授業中に勝手に出歩くことが多い。」
「Bくん:話を聞かず、好き勝手な行動をとる。」
「Cさん:寝ているか、絵を描いているかのどちらか。」
「Dさん:隣のGさんと、授業に関係ないことを話している。」
「Eくん:話は聞いているが、挙手や発表をしない。」
「Fさん:能力があるので、課題はすぐに終わるが、その後、読書をしている。」など

担任が、このクラスの子供たちを「嫌い」であることが、よくわかりました。

それと同時に「クラスがバラバラ」で「授業が成立していない」ことも分かりました。

6.クラスがどのような状態でも対応できる準備!

私は、1回目の授業の構想をたてます。

「最初のつかみはどのような話にするか?」
「その後は、この話で笑いを取ろうか?」
「話を聞けないクラスなら、少し脅かすような内容にするのもありだ!」
「話を聞く体制ができているなら、それを褒めて、活動にうつろう!」など

結局、私は「つかみ」の話を3本。「つなぎ」の話を4本準備しました。

当日、クラスの様子をみて、「つかみ」でどの話を使うのか?何本の話をするのか?を決めます。

同様に「つなぎ」の話もクラスの実態により変えていくことにしました。

また、クラスで行う人間関係をよくする活動の資料の作成もしました。

これも、3つ用意しました。

クラスの状態が良ければ、「つかみ」や「つなぎ」の話を短くして、すぐに活動に入ります。

時間によっては活動を2つ行ってもいいと思っていました。

逆にクラスの状態が良くなければ活動を減らしていきます。

あえて活動を0(ゼロ)にするパターンも考えておきました。

私は教員時代も「4月の授業」については、上記のような準備をして授業に臨んでいました。

7.ゲストティーチャーを迎えに来ない子供たち!

1回目の授業当日。

校長室で授業開始を待つ私の所に、係の子が迎えに来る気配がありません。

すると、校長はこのように言います。

「担任には、係の子を校長室に来させるように言っておいたんだけど・・・・。」

校長室で来ない係を待っていても時間の無駄です。

休み時間の様子も見たいと考えていた私は「授業開始3分前」に校長と教室に向かうことにしました。

教室に入ると机はバラバラで教室はゴミだらけです。

教卓には配達係が配っていないプリントやノートが山積みにされています。

そんな中、子供たちが声をかけてきます。

「おじさん誰?」

私は笑顔で、子供たちにこう答えます。

「これから、道徳の授業をする先生だよ!」
「ヤンキーがいっぱいいる中学校で働いていた先生だよ!」

8.自分から仕事をしない子供たちを褒めまくる担任!

私の周りに来た子供たちの表情が少し変わりました。

私は教卓にあるノートを持って「笑顔」で次のように言います。

「配達係とかはいないの?」

すると、担任が慌てて声をかけます。

「○○くんと△△く~ん。」
「ノートとプリント配ってくれると嬉しいな~!」

○○くんと△△くんが、教卓に来て配達を始めます。

すると、担任がこう言います。

「エラいね~!」
「助かるよ~!」

そのとき、授業開始のチャイムが鳴りました。

ただ、配達係はチャイムを気にせずプリントを配っています。

※ 丁寧に机の上に置くのではなく、投げたり、取りに来させたりしていました。

9.チャイムが鳴っても席につかない子供たち!

チャイムが鳴った後も、半分くらいの子供は、休み時間同様に出歩いてしゃべっています。

もちろん担任は何も言いません。

仕方がないので、私が声をかけます。

「授業の時間だよ!」
「席について!」
「配達係も席について!」
「残りは帰りの会の前に配って!」
「号令係は誰?」

すると、ダラダラと子供たちが席に着きはじめます。

それと同時に号令係が声を出します。

「起立!気をつけ!れ」

私は、号令係にこう言います。

「ちょっと待って!」
「まだ、席についてない子もいるよ!」
「座っている子もいるよ!」

10.席に着かない子は無視して号令していいよ?

私は席についていない子や座っている子にこう声をかけます。

「急いで自分の席に行って!」
「ダッシュ、ダッシュ!」
「座っている子は立って!」

授業終了後、号令係に話を聞くと彼女は次のように話してくれました。

「先生(担任)に号令と言われたら、起立と言うんです。」
「最初は、全員が立つのを待っていたんですが・・・・。」
「席に着かない子や立たない子が多くて・・・・。」
「私は号令をどうすれば良いのか先生(担任)に聞きました。」
「そうしたら・・・。」

『時間がもったいないから、ドンドン号令をかけていいよ!』
『あいさつは、やることが大切だから!』

これでは、真面目な子供たちが担任の言うことを聞かなくなるのは当然のことです。

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