3月最後は離任式!先生達の人事異動はどうやって決まる?人事異動①

離任式

1.先生!行かないで~!


2.離任式は先生達との別れの場

 3月は別れの季節です。小学校では6年生、中学校や高校では3年生がそれぞれ旅立っていきます。学校現場では卒業生以外にも先生との別れもあります。

 3月の終わりに行われる離任式では、「お世話になった先生」と別れることに涙を流す生徒もいるでしょう。できる事なら異動して欲しくない「頼りになる先生」や「優しい先生」「面白い先生」もいるでしょう。

 逆に「嫌いな先生」や「やる気のない先生」が異動することを喜ぶ生徒もいるかもしれません。

3.人事異動は11月から始まっている!

 さて、先生たちの人事異動はどのように行われているのでしょうか?今回はそれについて、お話をさせていただきます。

 最初にお伝えするのは、定年退職ではなく「退職を希望する」先生についてです。

 11月に入るとスグに、校長が職員会議や打ち合わせで次のように言います

「次年度、退職を希望する先生は私の所に来て下さい。」

 3月に退職を希望する先生は、11月~12月の間に校長に「退職希望」を伝えるのです。

 なぜ、そんなに早く伝えなければいけないのでしょうか?

 これは、次年度の「新規採用枠」や「講師の確保」「予算」がこの時期に検討されるからです。

 子どもたちの「転校予定調査(次年度在籍調査)」も同じ趣旨から、この時期に行われます。

4.公務員を辞めて起業するには勇気と決意が必要!

 私は「公認心理師」の資格を取るために退職を考えていました。しかし、退職して起業するには勇気や決意が必要となります。子どもは2人とも小学校でしたし、住宅ローンもありました。

 独り身ならともかく家族がいます。そのため、安定した公務員を退職するには勇気と決意が必要だったのです。

 そんなとき、校長が職員会議で次のように言いました。

「次年度、退職を希望する先生は私の所に来て下さい。」

 まだ退職を決めていない私でしたが、今後について校長に相談をすることにしました。

5.校長に退職や起業について相談をすると・・・

「公認心理師の資格を取るため退職を考えているのですが・・・。」

 これに対して校長は少しだけ引き留めて下さいました。

「もうすぐ、西川先生は主幹教諭となるでしょう。」
「その後、教頭、校長となるはずです。」
「やめてしまうのは、もったいないのではないですか?」

 当時の私は何人かの管理職から「主幹教諭」や「教頭試験」についてお誘いをいただいていました。私が退職を悩んでいた理由の1つでもありました。

 また、ズルい話ですが次のようにも考えていました。

「退職後の仕事の目処が付いてから退職すれば良いのでは?」
「カウンセラーとしての目処が付かないのであれば、そのまま教師を続ける。」など

 この場合、「退職希望」は2~3月に伝えることとなります。

6.退職は10日前に伝えれば良いはずなのに・・・

 私が「2~3月に退職希望を決める可能性がある」と伝えると・・・。

「2~3月では教育委員会や校長会に迷惑がかかる。」
「退職するなら12月20日までに決めてもらわないと困る!」

 私が勤務していた県の規定では「退職希望は10日前までに伝える」となっていました。そのことを校長に伝えると・・・。

「そんなことしたら、教育委員会や校長会に迷惑がかかる!」
「人事のやり直しが必要になる!」
「常識的に考えて下さい!」
「自分の我が儘で他人に迷惑がかかるんですよ!」
「とにかく、退職するのであれば12月中に決めて下さい!」

 この言葉を聞いた私は退職することを決めたのです。

7.異動(残留)希望調査表って何?

 話を人事異動に戻したいと思います。

 年が明けると全ての教員に「異動(残留)希望調査表」が配布されます。組合に入っている先生たちには、組合からも「異動(残留)希望調査表」が配布されます。

 ちなみに、教育委員会から配布される調査表と組合から配布される調査表は、ほとんど同じ書類です、2つの書類の違いは、教育委員会の書類が「縦書き」で組合の書類が「横書き」かダケです。

 また、「異動(残留)希望調査表」には、異動したい学校を書く欄が3つあります。もちろん、その学校を希望した理由を書かなければなりません。

「子どもが小さいため、家に近いA小学校を希望します。」
「妻の転勤のためB市のB中学校を希望します。」など

 個人の都合以外の理由を書く(書かされる場合)もあります。

「C小学校で行っている研修に興味があるため、C小学校を希望します。」
「自分の苦手な学級運営を学ぶため、学級運営に力を入れているD中学校を希望します。」など

8.希望した学校に異動出来ない場合は?

 異動希望を出した先生は高い確率で「異動」をすることができます。

 さらに。組合に入っている先生の場合は高い確率で「希望した学校」に異動することができます。
 なぜなら、組合が校長会や教育委員会と交渉をしてくれるからです。

 もちろん、全ての先生が「希望した学校」に異動できるわけではありません。ただ、「希望した学校」に異動できなかった場合でも、異動先は同じ区内や市内の学校となります。

 自分が希望した地域以外の学校に異動させられることはほとんどありません。

 実際、私の25年間で「異動希望」と全く違う遠くの学校へ異動させられた先生は1人だけです。
 その先生は、校長と犬猿の中で常に対立をしていた先生です。

 自分も含め、他の全ての先生は「異動希望を出した学校」、もしくは「同じ区内や市内の学校」に異動することができていました。

9.異動希望を出していなくても異動させられる?

 私は25年間で8つの学校に勤務しました。その中で異動希望を出して異動できなかったことはありません。
 ただ、希望の学校に移動できたのは2校だけでした。

 逆に、「希望をしていない」のに他の学校に異動となったことはあります。

 このように「異動」を希望していないにも関わらず、異動が決定する場合もあります。これは「行政異動」や「地域ルール(新規採用や交流)」「引き抜き」という異動です。

 もちろん、無断で異動が決定する訳ではありません。ただ、上記の異動のほとんどが決定事項となっていることが多く、異動を拒否すると・・・。

 ちなみに私は「特別支援学校」への交流異動を教育委員会から提案をされたことがあります。私がそれを断ると、教育委員会のお偉いさんが突然、学校にやってきて・・・。

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